日本臨床歯周病学会 第37回年次大会
日本臨床歯周病学会に参加して参りました。今回のテーマは歯根膜をいかすということで、やはり天然歯をいかにいかしていくか、残すことができるのかということでした。
インプラント治療が確立されてきている今、インプラント治療を選択することもありますが、その前に天然歯の保存をいかに行っていくかが重要であると考えています。重度歯周病により抜歯と診断する場合もありますが、その際に智歯あるいは過剰歯が良い状態で存在する場合は"歯の移植"という治療オプションで、再度自分自身の歯として機能させられる可能性があります。当診療所においても"歯の移植"を応用することがあり、5~7年と中期的ではありますが、生存・機能している歯が多くあることを実感します。
また、歯科衛生士セッションでも同じく歯根膜が存在することで、根面の汚染物質、沈着物を除去した後の治癒が理想的な状態であること、そしてメインテナンスを継続させることで多くの歯が健康な状態で維持できるなど当診療所と同じ見解であり、日々の臨床を信念をもって提供していくとが大切と学んだ学会でした。
多くの学びを目の前の患者さん、そして未来の患者さんに還元できるようチーム医療で精進して参ります。